血糖値って、高いとよくないんでしょ?
血糖値の調節がうまくいかないとどうなる?
原因と対策は?
この記事では、こういった疑問やお悩みにお答えします。
血糖値とは?
ずばり、「血液中にグルコース(ブドウ糖)がどのぐらいあるか」を示したものです。
血糖値は、食事をすれば高くなるし、空腹のときは低くなります。
とはいえ、高くなりすぎたり、低くなりすぎたりすると危険なので
体がいい具合に調節しています。
検査結果だけでは分からない落とし穴
血糖値は、空腹のときでおおよそ70~110mg/dl、
食後でもおおよそ140mg/dl未満になるように保たれるのが正常です。
健康診断などで測る血糖値は、空腹時の場合がほとんどだと思います。
そのため、検査結果だけみると、正常な範囲だけど
食後の血糖値は跳ね上がっている!なんてこともありえます。
食後だからといって、血糖値が跳ね上がり過ぎているのは
血糖値の調節がうまくいっていないということです。
いわゆる「糖尿病予備群軍」ですね。
そして、この事実は空腹時の血糖値を測定している普段の採決では判明しません。
油断は禁物という理由はここにあります。
血糖値の調節能力が低下すると・・・
血糖値の調節がうまくいかなくなるとどうなるのでしょうか?
食事をとると、血糖値は急激に上昇します。
体は血糖値を下げるように働きますが、
このとき、急上昇の反動で、今度は急降下していきます。
そして、低血糖を引き起こすのです。
血糖値を上げすぎる原因
おもに、以下のようなものが挙げられます。
- 食事の量が多すぎる
- 食事の質が悪い
- 血中から細胞内にグルコースを取り込めない
質が悪いというのは、おもにGI値が高い(血糖値をあげやすい)食品を意味します。
とくに砂糖は、食物繊維もなく急速に吸収されるので、過剰摂取は避けたいものです。
また、膵臓の機能が低下していてインスリンがあまり出ていなかったり、
出ているのに効かなかったりすると、
血中のグルコースを細胞内に取り込むことができないので、
血糖値は高くなります。
血糖値を下げすぎる原因
おもに、以下のようなものが挙げられます。
- インスリンが過剰に分泌されている
- 飢餓状態になっている
- 糖新生ができていない
血糖値を下げるために働くのがインスリンです。
急上昇した血糖値に対して
「下げなきゃ!」とたくさん分泌されてしまうのです。
ちなみに、血糖値を上げない人工甘味料があります。
でも、「甘み」は感じますよね。
実はこの「甘み」に反応して、インスリンが分泌されてしまいます。
血糖値は上がっていないのに、「甘み」によって体が勘違いをし
インスリンが分泌されるので、血糖値が下がってしまうのです。
飢餓状態というのは、食事の量が少なかったり、
食事と食事の間隔が長くて、栄養が不足していることをさします。
ふつうは、食事をしていないときには
体に蓄えられている栄養素を使って糖を作り出すことができます。
これを糖新生といいますが、
この機能がうまく働いていないと、簡単に飢餓状態になってしまいます。
その他
ほかにも、自律神経系やホルモンの乱れがあると
血糖調節がうまくできません。
原因は、ストレスの場合が多く、
単に食事を見直しただけでは解決しないこともあるので
根深い問題ですね・・・
結論:血糖値調節のために食事の量と質はともに重要!
食べすぎた食事を消化したり、
上がりすぎた血糖を下げるために
体は必要以上に栄養素を消費することになります。
そのため、相対的な栄養不足になるのです。
これが、「もっと食べたい」「もっと・・・」という
悪循環につながります。
- お菓子やジュースなど砂糖がたくさん使われているものは控える
- 食物繊維を意識的に摂取する
- 1回の食事内容を少なくする代わりに、回数を増やす
- 野菜を先に食べる
など、できることから気を付けてみましょう!
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